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皮膚科医に聞いた、おでこニキビの原因と対処法

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暑くなってくると、前髪をアップにしたり、帽子をかぶったりしますよね。

そんな時に気になるのが、おでこのぶつぶつ。見つけてしまうと嫌な気分になるし、どうケアしていいのか悩んでしまうことありませんか?

おでこにニキビができた女性

そんな大人になってから悩まされる方の多い、おでこのぶつぶつの原因と対処法について、皮膚科医の宇井千穂先生にお聞きしました。

宇井千穂先生

■プロフィール
宇井千穂 先生
1990年、準ミス日本受賞。
全日空客室乗務員を経て、医学部を卒業し、現在、皮膚科医・美容皮膚科医として勤務。
皮膚科医としては、活性酸素とSODの研究による天然の治療薬を使い、アトピーを中心とした皮膚疾患を診ている。
女医+(じょいぷらす)所属。

おでこのぶつぶつの種類と特徴

ニキビは毛穴に皮脂や古い角質が詰まり、炎症などを起こして皮膚が隆起した状態を指します。

ニキビのできる原因は、皮脂分泌の亢進(こうしん:高い度合いまで進むこと)、男性ホルモンなどの分泌の亢進、毛包漏斗部(もうほうろうとぶ)の角化異常、アクネ菌などの増殖による炎症で、90%以上の思春期の男女が経験する、最もありふれた皮膚疾患といえます。

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ニキビは、いろいろな密度や分布状態をもって、顔面、前胸部、上背部などに分布します。

いろいろな種類と違いがありますが、一般的によく見られるのは4種類。

微小面皰(めんぽう)、閉そく面皰、開放面皰 、炎症性ニキビです。それぞれどのようなものなのか、ご説明いたします。

 微小面皰(めんぽう)

初期のニキビです。面皰とは、ホルモンの分泌に伴う皮脂腺機能の亢進により、皮脂が過剰に産生されたり、毛穴の出口の角化が亢進することにより、毛穴が閉じられてしまった状態です。

この初期のニキビでは、まだ見た目では正常にみられます。

閉そく面皰

いわゆる「白ニキビ」のことで、皮膚の中にみえる黄白色のニキビです。

この色は角栓によるもので、角質により毛穴が閉じられてしまい、毛包の中に皮脂がたくさん詰まってしまった状態です。

通常は特にかゆみなどの自覚症状はありませんが、これが悪化すると炎症性ニキビになってしまいます。

開放面皰

毛穴が開口して黒い点のように見えるニキビです。そのため、「黒ニキビ」とも言われています。

前述の閉そく面皰の状態から、毛穴の出口が開くことによって作られてしまいます。

毛穴の出口やその周囲に存在する、メラニン色素や皮脂に付く汚れなどから、黒い点が形成されると考えられています。

炎症性ニキビ

「赤ニキビ」のことです。皮脂や毛包の中にいる「アクネ菌」が関係しています。アクネ菌は皮脂を好むため、毛包内に皮脂が多く詰まるとその数が増えてきます。それによって、毛包内が刺激されて、破壊されてしまいます。

これが悪化すると、痛みが生じるだけでなく、膿をもった「黄色ニキビ」になってしまいます。

ニキビ痕

ニキビの軽快後には瘢痕(はんこん:できものが治った後に皮膚に残る跡)を形成することがあります。

前述した炎症性ニキビによって、皮膚や毛包内の組織が壊されてしまい、その修復の度合いによっては、クレーターのように残ってしまうこともあります。

おでこの肌環境

おでこ(額)や鼻は、いわゆるTゾーンといわれ、皮脂腺が多いのが特徴です。
皮脂腺が多い部分では、皮脂腺機能を亢進させる男性ホルモンの分泌により皮脂が過剰に作られ、ニキビができやすくなっています。

このことから、ホルモンバランスが崩れてしまったり、女性ホルモンより男性ホルモンが優位になってしまうと、ニキビができやすい状態となってしまいます。

おでこのブツブツを発見した女性

また額は、髪から垂れてくるシャンプーやトリートメント、リンスなどの洗髪剤の影響を受けやすい場所でもあり、それらのすすぎ残しは、ニキビの原因ともなりえます。

額は、前髪や髪との接触が多く、髪自体の刺激や髪に付いている整髪料などの汚れの影響を受けやすい場所の一つなので、できるだけ刺激を与えないような工夫が必要です。

おでこのぶつぶつの原因

ニキビの原因としては、ホルモンバランス、皮脂、角化異常、細菌感染だけでなく、家族性(遺伝的)なもの、食事や化粧品、そのほか外的刺激など複数の要因が関与するといわれています。

ニキビに悩む女性

内的要因:ストレス、ホルモンバランス、ターンオーバーの乱れ

内的要因としては、ストレスが挙げられます。
「仕事が忙しく、充分な睡眠がとれない」「精神的ストレスがある」など、心当たりのあるものは、出来るだけ取り除くようにしましょう。

疲れている女性

毎日の生活の中に、リラックス効果のあるものを取り入れるようにするのもよいでしょう。

また、お肌のターンオーバーが遅くなったり、お肌のお手入れを怠ることで、皮膚を乾燥させてしまい角質を厚くしてしまうと、バリア機能が低下してしまいます。
それにより、状態がより悪くなってしまうこともありますので、注意が必要です。

ターンオーバーの乱れは、ホルモンバランスや生活習慣の乱れからも起こるので、気をつけましょう。

外的要因:整髪料、前髪、汗、紫外線

髪から垂れてくるシャンプーやトリートメント、リンスなどの洗髪剤の洗い残しも、ニキビの原因の一つとなります。

シャンプーをする女性

シャンプーやトリートメント、リンスなどの洗髪剤の影響を少なくするために、髪を洗った後に洗顔をして、同時に額についた洗髪剤を洗い流すのもニキビ防止の一つの手です。

洗顔をした後は、保湿が必要です。ニキビ肌の方は、乾燥により皮膚のバリア機能が低下してしまっている場合が多いため、保湿はしっかりと行いましょう。

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また、おでこに当たる髪の毛の刺激が、ニキビを悪化させることも。おでこにニキビが出来てしまった場合は、肌への負担を減らすために、前髪をピンなどであげておくとよいでしょう。

紫外線が肌に与える影響も無視できません。
紫外線を浴びすぎると肌は乾燥し、乾燥から肌を守るために皮脂を多く分泌しようとします。

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それによりニキビが出来てしまったり、悪化したりしてしまうのです。また、紫外線によるダメージでバリア機能が低下し、小さな刺激がニキビを引き起こす原因となってしまうこともあります。

おでこのぶつぶつの対処法

生活習慣において、「バランスの良い食生活を心がける」「ストレスや不眠、過労に気を付ける」ことは、皮脂の過剰分泌を抑え、肌を整え、毛穴本来の機能を充分に働かせることにもなります。

また、悪化した場合は専門の医療機関を受診することもおすすめします。

ストレスの改善

ニキビの患者さんでは、ストレスなどの心理的な原因によって、習慣的に引っ掻いてしまうなど、皮膚へ直接の刺激を与えてしまうこともあるようです。

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イライラや焦りなどによって、無意識に皮膚へのダメージを作り出さないように、そのような行動を自覚し、ストレスの解決に対応することも時には必要です。

食生活の改善

肌を健康に保つ食事療法として、ビタミン豊富な野菜や便秘予防のための食物繊維などを積極的に摂ることは大切です。
しかし、一般的に特定の食べ物だけを摂取していれば良いというものではありません。あくまでもバランスの良い食事を心がけることが必要です。

サラダを食べる女性

特定の食物によって、明らかにニキビを増悪してしまうものというのはありません。しかし、ニキビの増悪に悩んでいる時期であるならば、高脂肪な食事は避けたほうが良いでしょう。一般的には、動物性の脂肪の摂取過多に気を付けましょう。

また、糖質の過剰摂取も遊離脂肪酸の産生を促してしまいますし、高カロリー食は皮脂分泌を高めてしまうことから、摂取に気を付けるようにしましょう。

<おすすめな食べ物や栄養素>

ビタミンA(毛包表皮の異常角化抑制)…うなぎ、レバー、ニンジン、など

ビタミンB2(皮脂分泌抑制)…卵、海苔、など

ビタミンB6(皮脂分泌抑制)…ピスタチオ、まぐろ、鶏肉、など

ビタミンE(過酸化脂質抑制)…アーモンド、とうがらし、など

皮膚科での治療

ニキビが悪化してしまった場合は、基本的には皮膚科を受診する方が多いようです。気になる方は、早めに専門医に相談しましょう。

アダパレン、レチノイド外用薬

ニキビに塗ることによって、毛穴の角化を抑制し、面皰を少なくする働きをします。塗り始めの1~2週間はひりひりする感じがありますが、それは一時的です。保湿をたっぷりするなどしながら使用します。

抗菌薬

炎症性ニキビで、アクネ菌が増殖してしまった場合には抗菌薬を服用したり、外用したりする場合があります。軽症から最重症な方まで幅広く使われます。

その他、内服薬や外用薬、漢方などを併用することで治療していくことが一般的です。

美容皮膚科での治療

美容皮膚科を活用するのも一つの手です。

ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB6などの点滴があります。クリニックによって内容はそれぞれ異なるため、医師に尋ねるといいでしょう。

ケミカルピーリングも有効です。古くなった角質を無理なく剥離し、お肌の新陳代謝を促します。超音波でのイオン導入もあります。

毛穴でお悩みの方には、グリシルグリシンをおすすめしています。

毛穴の気になる女性

グリシルグリシンは魚介類に多く認められるアミノ酸の一種で、保湿成分が豊富で、皮膚内で天然の保湿因子の役割もします。それにより、乾燥肌を改善したり、毛穴の開きを小さくするのに効果的です。

フェイシャルレーザーで表皮から真皮の繊維芽細胞を活性化することにより、真皮にあるコラーゲンの増殖を促進させる効果があります。

また、フラクショナル炭酸レーザーも有効です。CO2を用いて皮膚の再生能力を高めます。表皮から真皮までCO2レーザーで微細な穴を開け、それを真皮層のコラーゲンが再生して、表皮も修復するため、皮膚を新しく生まれ変わらせることが期待できます。

おでこのぶつぶつを改善するためのスキンケア

ニキビにおいて、スキンケアの果たす役割はとても大きいものです。

スキンケアの基本は、洗顔・保湿・紫外線防御です。
洗顔方法や化粧品の見直しをして、お肌への外的刺激を避けることは必要です。

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また、洗顔はしっかり泡立てすることで、皮膚への摩擦を軽減することができます。

汚れと共に過剰な皮脂を除去し、いつもお肌を清潔に保ちましょう。

ただし、過剰な洗顔(力を入れたり、長時間洗ったり、何度も洗うなど)はしないように気をつけましょう。

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ニキビの方は、特にお肌を乾燥させないようにしましょう。皮膚を乾燥させてしまうと、角質が厚くなってしまったり、乾燥により皮膚のバリア機能を低下させてしまうことにもなります。保湿はしっかりと行いましょう。

紫外線対策は、ニキビの前段階である面皰を作るのを抑制し、炎症した後の色素沈着の予防にも重要です。UVケアは積極的に取り入れましょう。

日焼け止めを塗る女性

また、普段のお化粧では、毛穴を塞ぐことのないように、油分の少ないファンデーションなどを選んでくださいね。

おでこのぶつぶつを改善するための、おすすめ製品・選び方

赤ニキビの場合

炎症を伴うニキビに至るときには、毛穴の奥に刺激が起こったり、組織の破壊が起こってしまいます。

よく知られる「ニキビのアクネ菌」は、この毛穴の中に常に生息している常在菌で、この菌は脂質を好みます。

毛穴の奥のような皮脂がたまっている部分は、恰好の生息場所となります。

ニキビになやむ女性

それによって、菌数は増加し、結果的に毛穴の奥を刺激し、組織を破壊してしまうことがあるため、ニキビの炎症が落ち着いた後であっても、かゆみなどの症状が出てしまうこともあります。

炎症性ニキビでアクネ菌が増殖してしまった場合には、基本的には、抗菌薬を服用したり、外用します。

この抗菌薬は、軽症から最重症な方まで幅広く使われています。その他、抗アレルギー薬などの内服薬を併用したり、細菌や真菌に対して外用薬を使用したり、漢方などを併用することで治療していきます。

白ニキビの場合

白ニキビは、炎症を伴わない皮疹である面皰(めんぽう)とよばれるものが多く、アダパレンやレチノイド外用薬を使用した治療が多く行われています。

この外用薬はニキビに塗ることによって、毛穴の角化を抑制し、面皰を少なくする働きをします。塗り始めの1~2週間はひりひりする感じがあるので、炎症をしている赤ニキビの場合は悪化してしまうことも。そのため赤ニキビの時は、使用を避ける場合があります。

お薬の使用は、処方された医師に確認の上、用法容量を守って、きちんと使用しましょう。

おでこのぶつぶつの再発防止・予防法

(1)正しい洗顔

肌の汚れや化粧品、皮膚の過剰な皮脂などを除去し、きちんと洗顔することが普段から重要となります。そうして健康な肌を保ち、正常なターンオーバーを促すことが、日々の予防には欠かせません。

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洗顔時には、お肌に負担をかけないよう、やさしく洗うことを心掛けましょう。また、洗顔時に過剰に洗顔してしまうと、角質層に存在する、大事なセラミドや天然保湿因子であるNMFまで洗い流してしまいます。

同様に、お肌を傷つけやすい洗顔ブラシやスクラブ洗剤で、ゴシゴシマッサージしたりすることも、できるだけ控えるようにしましょう。

(2)クレンジング

化粧品の油分を浮き上がらせて落とすには、油分と界面活性剤が必要です。界面活性剤は、洗い流す水とお化粧品の油分をなじませる役割を持ちます。

クレンジングのふき取りタイプは、肌をこすってしまい、肌の負担になってしまうことも。洗い流すタイプのものは、油性のものが多いので、しっかりと洗い流すことが大切です。

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使用する量が少なすぎると、余計にこすってしまい、余分な摩擦を生み出してしまうため、決められた量、または、それよりもやや多めの量を使用するようにしましょう。

(3)保湿剤

皮膚の水分蒸散量が多く、角質の保湿機能が低下していると、毛穴の出口部分の角化に異常が生じてしまい、毛穴が目立つようになってしまいます。それを防ぐためには、保湿をきちんとすることが重要となってきます。

秋の敏感肌をケアする女性

保湿剤をお肌に付けるときには、こすったり叩いたりせず、手の平全体で、優しくなじませるようにして付けましょう。洗顔後は乾燥しやすいため、保湿は忘れずに充分に行いましょう。

(4)紫外線対策

紫外線対策は、お肌の光による老化の予防に加えて、炎症による色素沈着の予防にも重要なケアです。ただし、日焼け止め製品の使用後は、しっかりと保湿対策をすることが大切です。

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日焼け止め製品だけに頼らず、日傘や帽子、最近話題の飲む日焼けサプリメントを併用するのも効果的です。

まとめ

おでこのぶつぶつは、内的要因と外的要因の両方から出来てしまうもの。身も心も健康的な生活を送ることで、普段からおでこニキビの予防につとめましょう。

もし初期のニキビを見つけてしまったら、黄色ニキビになる前に適した治療や改善方法を早めに行って、悪化しないようにしてくださいね。


(LBR編集部)

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